100万円の時計と30万円の時計はどっちが安いかと小学生に問えば、それはもちろん30万円の時計に決まってるだろ!って言われることは当然わかっている。
が、敢えてこの質問をするということは、答えが逆であることはこの記事に辿り着いた人ならなんとなく気づくはずである。
数学的には当然30万円の時計の方が安いわけだが、視点を変えてみるとどうだろうか?
- 新品で30万円の時計で、5年使用して15万円で売却できる
- 新品で100万円の時計で、5年使用して100万円で売却できる
さあ、この条件で考えた場合、どちらの時計が安いだろうか?
答えは明白である。当然100万円の時計になる。単純な引き算なわけだ。
物の価値というのは、メーカー小売価格で決まるわけではなく、その物を購入した金額と売却した金額の差額で決まるものだ。
上記を例に取れば、①の価値は30万円―15万円で15万円だし、100万円の方は無料の時計ということになる。こんなことが実際にあるのか?と言われれば、実在しているのが現実だ。
少しぐぐれば分かるが、ロレックスのデイトナという機械式時計は、正規店で購入すれば140万円弱だが、買ってすぐ売りに走れば300万円以上で売却することは可能だ。俗にデイトナマラソンといわれており、時代遅れのメディアであるTVでもたまに取り扱ってる。もっとも情報濃度が高いのはTwitterなので興味のある人は検索してみてほしい。
もちろん世の中にそんな甘い話はないもので、ロレックスの正規店に訪問してデイトナを買おうとしても店頭に置いてあることはなく、デイトナマラソンと呼ばれる毎日正規店訪問を数年しても買えないと言われる宝探しゲームのような状態になっている。
今日話したかったことは、もちろんデイトナの資産性ではなく、表面上の価格ではなく本質的な費用対効果の考え方を学んで欲しいと思ったからなのだ。
これはビジネスにも当然応用できる考え方だ。
目先の費用に捉われず全体感で見つつその費用投下が最適であるかを判断することがビジネスではとても重要であるということである。
まあそんな感じのやや適当ではあるものの、コロナが早く明けたらいいね。
Y,
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